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モバイルバッテリーの「V(ボルト)」とは?急速充電対応の選び方とおすすめポイント

shuhei
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「大容量◯◯mAh」などの表記だけを見てモバイルバッテリーを選んでいませんか?

前回の記事では、「mAh(ミリアンペアアワー)」という容量の見方について解説しました。
今回はその続きとして、「V=ボルト(電圧)」という観点から、モバイルバッテリー選びのポイントを深掘りしていきます。

電気容量(mAh)や電力(W)についての記事はこちら↓
【大容量モバイルバッテリーおすすめ】電気容量とは?初心者向けにやさしく解説
「W(ワット)」って何?モバイルバッテリー選びに重要な急速充電の基本を解説!

電圧(V)ってなに?基本からやさしく解説

電圧(V=ボルト)とは、電気を押し出す力のことです。

イメージとしては、水道の蛇口をひねったときの水圧の強さに近く、「どれだけ勢いよく電気を流せるか」という目安になります。

  • 電圧が高い=電気の押し出しが強い
  • 電圧が低い=ゆるやかに電気が流れる

というイメージです。

たとえば同じ1時間の充電でも、
高い電圧で流せるほうが多くの電気を一気に届けられる=充電が速いということになります。

そして、電圧だけでなく、電流(A=アンペア)との掛け算で実際の「電力(W)」が決まります。これがよく聞く「急速充電〇W」という出力の正体なのです。

電力(W)= 電圧(V)× 電流(A)

この「V・A・W」の関係性を理解しておくと、モバイルバッテリーや充電器選びがグッと分かりやすくなります。

モバイルバッテリーの中身は3.7V?リチウムイオン電池の基本

多くのモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されています。

この電池の公称電圧(標準の電圧)は約3.7Vです。これはスマホ内部のバッテリーもほぼ同じで、昔から広く使われている電圧値です。

つまり、モバイルバッテリー内部の電池は3.7Vで蓄電しており、実際にスマホなどの機器へ給電する際には、必要に応じて5V、9V、12V、20Vといった高い電圧に変換(昇圧)して出力しています。

USB=5Vの時代は過去に?最近は9Vや12V出力も一般的に

かつてUSBポートは「基本5V出力」が常識でした。USB 2.0の標準は5V / 0.5A(=2.5W)で、これが長年の基本だったのです。

しかし最近では、スマートフォンやタブレットの高性能化により、高速充電(急速充電)への需要が急増しています。これに対応するため、次のような高電圧・高出力規格が登場しました:

  • 5V / 2A(10W)
  • 9V / 2A(18W)
  • 12V / 1.5A(18W)
  • 20V / 3A(60W) など

これらの電圧に対応するために、モバイルバッテリー側も進化しています。USB Power Delivery(USB-PD)Quick Charge(QC)などの急速充電規格をサポートするモバイルバッテリーが増えており、電圧は状況に応じて自動的に切り替えられる仕組みです。

電圧が高いほど多くの電力が送れる理由

「なんでわざわざ電圧を上げるの?」と思う方もいるかもしれません。

その答えは「電力(W)=電圧(V) × 電流(A)」という計算式にあります。

たとえば:

  • 5V × 2A = 10W
  • 9V × 2A = 18W
  • 20V × 3A = 60W

つまり、同じ電流でも電圧を上げることで、より多くの電力を送ることができるのです。

高電圧化により、短時間でスマホやノートパソコンを効率よく充電できるようになります。これが「急速充電」や「高速充電」と呼ばれる理由です。

急速充電を使いたいなら“ケーブル”にも注意!

実は、モバイルバッテリーとスマホが急速充電に対応していても、
間に使うUSBケーブルが原因で5Vの低速充電に制限されることがあります。

高出力(特に60W以上)を安全に通すには、E-Markerチップ搭載のUSB-CケーブルやPD対応ケーブルを使用する必要があります

つまり、モバイルバッテリー・スマホ本体・ケーブルの3点がすべて高速充電対応であることが大事なのです。

実際どう選べばいい?モバイルバッテリー選びのおすすめポイント

ここまでを踏まえて、「急速充電に対応したモバイルバッテリー」の選び方を整理しておきます。

✅ 急速充電に対応しているか(PD、QC対応の記載あり)

  • 「USB Power Delivery」「PD対応」「Quick Charge対応」などの表記を確認。

✅ 出力電力(W)が明記されているか

  • 「最大20W出力」「最大60W出力」などの具体的な数値をチェック。

✅ スマホがその急速充電に対応しているか

  • iPhoneの場合 → iPhone 8以降はPD充電対応
  • Androidの場合 → QCやPDのサポート有無を確認

✅ ケーブルもPD対応かどうか

  • 「100W対応」「E-Marker搭載」などと書かれたUSB-Cケーブルを選ぶのが安心。

まとめ:数値を見れば「おすすめ」が見えてくる

かつては「大容量」や「長時間使える」といった曖昧な表現でモバイルバッテリーを選ぶ時代でしたが、今は違います。

mAh(容量)だけでなく、V(電圧)とW(出力)にも注目することで、本当に自分に合ったモバイルバッテリーが見えてきます。

急速充電に対応したおすすめモデルを探すなら、

  • 「何Wまで対応しているか」
  • 「9Vや12V出力に対応しているか」

といった具体的な数値の記載をチェックするクセをつけるのがポイントです。

そのうちに、おすすめできるPD対応モバイルバッテリーをいくつかご紹介する予定ですので、お楽しみに!


前回の記事:電気容量(mAh)や電力(W)についての記事はこちら↓
【大容量モバイルバッテリーおすすめ】電気容量とは?初心者向けにやさしく解説
「W(ワット)」って何?モバイルバッテリー選びに重要な急速充電の基本を解説!

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