【大容量モバイルバッテリーおすすめ】電気容量とは?初心者向けにやさしく解説

スマートフォンやワイヤレスイヤホン、タブレットなど、日々の暮らしに欠かせないデバイスが増える中で、モバイルバッテリーは今や生活必需品となりました。
でも、いざ選ぼうとすると「mAhって何?」「10000mAhってどのくらい使えるの?」「レビューに書いてある数字がよくわからない…」と、迷ってしまうことはありませんか?
この記事では、モバイルバッテリー選びにおいて重要な「mAh」について、
初心者にわかりやすく解説していきます。
WやVについてはこちらの記事にて解説しています。
「W(ワット)」って何?モバイルバッテリー選びに重要な急速充電の基本を解説!
モバイルバッテリーの「V(ボルト)」とは?急速充電対応の選び方とおすすめポイント
(詳しい計算方法や、Qi規格なども別記事で解説する予定です。)
これを読めば、あなたに合った最適なモバイルバッテリー選びのヒントが、きっと見つかるはずです!
mAh(ミリアンペアアワー)とは?
「mAh(ミリアンペアアワー)」、これはバッテリーの容量を示す単位として使われ、放電容量とも呼ばれています。
バッテリーが1時間あたりにどれだけの電流を放出することが可能か、
言い換えると、どれだけの電流を蓄えているかを示す単位となります。
たとえば「10,000mAh」のモバイルバッテリーであれば、
理論的には10,000mA(=10A)の電流を1時間(h=時間を表す)流せるという計算になります。
つまり、この数値が大きければ大きいほど、より多くの電力を蓄え、スマホなどの機器を何度も充電できる、というわけです。
筆者のモバイルバッテリーにもこの表記があります。

すみません、小さすぎて見えませんね。
このように記載されています。「25800mAh(95.4Wh)」
大容量ですが315gと重たい部類に入るかと思います。
95.4Wh(ワットアワー)は1ワットの電力を95.4時間供給できるというエネルギーの大きさを表しています。
モバイルバッテリーの電圧はほどんどが3.7VなのでmAhとWhは基本は比例関係にあると思っていて大丈夫です。
今回は簡単に計算式だけ記載します。
mAh×V÷1,000=Wh
→25,800mAh×3.7V÷1,000=約95.5Wh
となります。
ひとまず、そんなもんだと思ってください。
妻のモバイルバッテリーはこちら

「10000mAh 3.7V」とあります。
こちらはWhではなくVでの記載です。
(先ほどの計算でWhが求めれられます。10000mAh×3.7V÷1000=37Wh)
mAhという単位のついた数値は「そのモバイルバッテリーで何回充電できるのか」を判断するための重要な数値となります。
したがって、自分の目的にあったモバイルバッテリーを見つける1つの目安とすることができます。
実際にはどれくらい使える? 容量の落とし穴
よくあるのが、「10,000mAhあるのに、スマホを2回充電したらもう空っぽになった」という声。実は、モバイルバッテリーの容量表記は理論値であり、実際に使用できるのは容量の70〜75%程度が一般的です。10,000mAhなら、実質的には7,000〜7,500mAhが使える計算です。
■ 昇圧による影響
スマホは一般的に定格電圧が約3.7Vのリチウムイオン電池を内蔵していますが、
充電時に接続するUSB端子の定格電圧は5V。この電圧の変換(昇圧)によって、消費されるエネルギーにロスが生じ、結果的に使える電力が減少します。
■ モバイルバッテリー自体の消費
モバイルバッテリーの中には回路やLED表示、保護機能なども搭載されており、それらを動かすための電力も内部で消費されます。このため、表示容量より少ない充電回数になるのです。
mAh数とスマホ充電回数の目安
以下は、一般的なスマートフォンのバッテリー容量と、それに対してどのくらい充電できるかの目安です。
モバイルバッテリー容量 | スマホ(約3,000mAh)充電回数(目安) |
---|---|
5,000mAh | 約1〜1.5回 |
10,000mAh | 約2〜2.5回 |
20,000mAh | 約4〜5回 |
※ 実容量70%で計算した目安です
モバイルバッテリーの寿命とは?
バッテリーには寿命があります。これは「充電サイクル(充電→放電)」の回数によって決まっており、一般的なモバイルバッテリーは約300〜500回の充電サイクルが寿命とされています。
充電サイクル1回とは、たとえばバッテリー残量を0%から100%まで1回充電すること。50%ずつ2回充電した場合も1サイクルとカウントされます。
寿命が近づくと、バッテリーの持ちが悪くなったり、突然電源が落ちたりといった症状が出てきます。
モバイルバッテリーを長持ちさせるコツ
バッテリーを少しでも長く使うために、以下のような使い方を心がけましょう。
■ 高温環境を避ける
夏場の車内など、高温になる場所にモバイルバッテリーを放置するのは厳禁。内部の化学反応が加速し、劣化が早まります。
■ 満充電・過放電を避ける
常に100%まで充電したり、0%まで使い切ることもバッテリーには負担となります。20〜80%の範囲で使用するのが理想的です。
■ 定期的に使う
長期間使わずに放置すると、内部の化学物質が不安定になり、バッテリー性能が低下します。月に1回は使っておくと安心です。
まとめ:大容量モバイルバッテリーを選ぶポイント
モバイルバッテリーの「mAh」は、その容量=どれくらい充電できるかを知るための大切な指標です。ただし、実際に使えるのは7割程度であることや、電圧変換や内部消費によるロスがあることは知っておいた方がいいでしょう。
10,000mAh以上の大容量タイプは、複数回の充電やタブレット・ノートPCなどへの給電にも向いており、外出が多い方や出張・旅行が多い人にも非常におすすめです。
ただし、容量が大きくなるとサイズや重量が多くなるのが一般的。
正しい知識を持って、自分に合った容量のモバイルバッテリーを選びましょう。
WやVについてはこちらの記事にて解説しています。
「W(ワット)」って何?モバイルバッテリー選びに重要な急速充電の基本を解説!
モバイルバッテリーの「V(ボルト)」とは?急速充電対応の選び方とおすすめポイント